みなさん、こんにちは、管理人のRです。
「ほのぼの育児たまにウイスキー」ウイスキーコラムへようこそ。
5月もいよいよ終盤、札幌の心地よい初夏の風が肌に優しく触れる季節になりましたね。
1歳9ヶ月を過ぎた娘は日に日に活発さが増し、毎日元気に駆け回っています。
円山動物園の年間パスポートも購入し、休みの日は動物園に行くことも多くなってきました。
しかし、娘の笑顔にたくさんのパワーをもらう反面、一日中その後を追いかけていると、夜には体力がすっかり尽き果ててしまいこともしばしば……。
気づけば晩酌をせず娘と一緒にリビングで倒れている。
そんなこともあったり…。
そんなドタバタな一日を無事に完走し、家族が穏やかな寝息を立てる深夜。
静まり返ったリビングで一人、グラスを傾ける時間だけは、私にとって何物にも代えがたい最高のご褒美です。
今夜、そんな大切なリラックスタイムの相棒に選んだのは、スコッチの伝統と日本の心が融合した、素晴らしい限定シリーズの一本、「デュワーズ 12年 ミズナラ」です。
私はハイボールメインでウイスキーを嗜んでいますので、ハイボール評価がメインになりますが悪しからず。

■内容量:700ml
■アルコール度数:40%
■希望小売価格:4,000円(税別)前後
注:上記の希望小売価格は2026年5月30日時点の市場価格を参考にした目安です。
~デュワーズ 12年 ミズナラ(Dewar’s 12 Year Old Mizunara)~
世界中で圧倒的な人気を誇るスコッチウイスキーブランド「デュワーズ」。
その定番である12年熟成の原酒を、日本固有の希少なオーク材である「ミズナラ」の樽で追加熟成させた、非常に贅沢な日本限定の商品です。
デュワーズらしい、どこまでもスムースで芳醇な味わいをベースにしながら、ミズナラ樽がもたらす日本的な「お香」や「白檀(サンダルウッド)」を思わせる独特のオリエンタルな香りが絶妙に調和。
スコッチでありながら、どこか日本の美徳を感じさせる気品あるキャラクターに仕上がっています。
■ 歴史
デュワーズの歴史は、1846年にジョン・デュワーがスコットランドに開いた小さな店から始まりました。
彼の息子たち、特にトミー・デュワーは「宣伝の天才」として知られ、ウイスキーを世界的なブランドへと押し上げました。彼らが確立した「ダブルエイジ製法(原酒をブレンドした後に再び樽に入れて寝かせる手法)」は、デュワーズの代名詞とも言える伝統技術です。
そんな伝統あるデュワーズが、2020年代に入り新たな挑戦として始めたのが、世界各国のユニークな樽でフィニッシュをかける「イノベーション・シリーズ」でした。
これまでにラム樽やポルト wine 樽など様々な試みが行われましたが、その中でも日本のファンの心を大きく揺さぶったのが、この「ミズナラ・カスク・フィニッシュ」です。
ミズナラ樽は、日本のサントリーなどのウイスキー造りでその価値が広く知られていますが、木材が非常に柔らかく、漏れやすいため、樽として加工するのが極めて難しいとされています。
そんな日本の「聖地」とも言える原酒作りのエッセンスを、名門デュワーズのマスターブレンダーであるステファニー・マクラウド(女性初のマスターブレンダーとしても有名)が、スコッチの伝統と見事に融合させたことで、この新しい歴史の1ページが刻まれました。
■ 蒸留所と背景
デュワーズのブレンドの「キーモルト」となるのは、スコットランド・ハイランド地方にあるアバフェルディ蒸溜所の原酒です。アバフェルディの原酒は、ハチミツのような濃厚な甘みと、ヘザーというスコットランドの野生のお花の華やかなアロマが特徴で、これがデュワーズの「豊かなコク」を形作っています。
ブレンドの調和を追求するデュワーズにおいて、12年以上熟成された40種類以上のモルト原酒とグレーン原酒が、ダブルエイジ製法によって徹底的に一体化されます。
その完成された12年の液体を、さらに日本から取り寄せたミズナラ樽に移し替え、数ヶ月間じっくりと後熟。
スコットランドの冷涼な気候の中で、ハイランドのハチミツのような原酒が、ミズナラのウッディな個性を少しずつ、優しく吸い上げていく。この贅沢な熟成の背景があるからこそ、デュワーズのスムースさを一切損なうことなく、ミズナラ特有の繊細な風味を纏わせることができます。
■ おすすめポイント(原酒:ストレート)
グラスに注ぐと、デュワーズならではの芳醇なハチミツやバニラの甘い香りが優しく立ち上ります。
香りの奥から、ふわりと神社仏閣を思わせる高貴な木香、オリエンタルなスパイスのニュアンスが顔を覗かせます。
口に含めば、驚くほどシルキーで滑らか。12年熟成のまろやかさの中に、洋梨のようなフルーティーさと、ミズナラ由来の少しドライでウッディな心地よい渋みが広がります。
アルコールのカドは皆無で、非常に優雅なストレートを楽しめます。
■ おすすめポイント(ハイボール)
そして、ハイボールメインの私として、ここからが本番です。
デュワーズ12年ミズナラで作るハイボールは、まさに「和の癒やし」
炭酸で割ることで、ハチミツの甘さが爽やかに解き放たれ、それと同時にミズナラの香ばしいウッド香がソーダの泡に乗って一気に弾けます。
クリーミーでフルーティー。そんな印象を受けます。
- 香りのマジック: ソーダが弾けるたびに、白檀のような清々しい香りが鼻をくすぐり、まるで深い緑の中にいるようなリラックス感に包まれます。
- すっきりとしたキレ: 後味が非常にドライでウッディに引き締まるため、飲み飽きず、毎日の晩酌に最高の品格を添えてくれます。
控えめに言って美味しすぎる。そんなハイボールです。
≪評価≫
※★5段階で評価:ハイボールでの飲用を基準としています。
香り:★★★★★
「スコッチのハチミツと、日本の白檀の美しい融合」
グラスを近づけると、デュワーズ特有の蜂蜜のような甘い香りの奥から、ミズナラ樽特有の「お香」や「白檀(サンダルウッド)」を思わせる、どこか神聖で落ち着いた香りが立ち上がります。さらに、白桃やアプリコットのフルーティーさが重なり、非常に上品で複雑なアロマを構成しています。
味わい:★★★★☆
「とろけるような蜂蜜の甘みと、スパイシーな余韻」
口に含んだ瞬間の滑らかさは、さすがデュワーズのダブルエイジ製法。
蜂蜜の甘みが舌全体を優しく包み込み、そこからミズナラ樽由来のナツメグやシナモンのようなスパイシーさが心地よく広がります。
若々しい華やかさの中に、12年熟成の落ち着いたコクがしっかりと息づいています。
余韻:★★★★☆
「長く続く、ミズナラのウッディで心地よい渋み」
フィニッシュは中程度から長く、非常に印象的です。
ミズナラ樽特有の少しドライで、かすかな苦味を含んだウッディな余韻が喉の奥に残り、最後の最後まで「和のニュアンス」を感じさせてくれます。
価格帯(コスパ):★★★★★
「このクオリティを日常価格で。ハイコスパ・ミズナラの決定版」
実売価格は3,800円〜4,500円前後。高価なジャパニーズウイスキーでしか味わえなかった「ミズナラの香り」を、この価格帯で、しかもデュワーズの完成されたブレンド技術で楽しめるのは驚異的です。
普段の晩酌を少しだけ贅沢に、かつ個性的したい時に最高の選択肢となります。
総合評価:★★★★★
「スコッチの伝統と、日本の精神の極上のマリアージュ」
ストレートでミズナラの香りをじっくり愉しむのはもちろんですが、このボトルの真価はやはりハイボールです。
ソーダで割ると、ミズナラの香りが一気に華やかに弾け、食中酒として、特に和食や少し脂の乗ったお肉料理と合わせると、その美味しさが倍増します。
■ R流・至高の嗜み方
一日のすべてのタスクを終えた深夜。
私がこのデュワーズ12年ミズナラを、最も深く味わうための小さなおもてなしです。
- レモンはあえて「入れない」
ミズナラ樽の繊細な香りを100%楽しむため、レモンなどの柑橘類は入れずに、ウイスキーと強炭酸水(1:3の黄金比)だけでシンプルに作ってみてください。 - ペアリングは「和菓子」や「カシューナッツ」
このウイスキーのオリエンタルな香りは、なんと「みたらし団子」や「羊羹」といった和の甘みと恐ろしいほどマッチします。あんこの優しい甘みが、ミズナラのウッディさを引き立ててくれます。
ペアリングが無くても美味しいですが… - 少し大きめのグラスで、香りを引き出す
ワイングラスのような、少し口がすぼまったグラスでハイボールを作ると、ミズナラの高貴な香りがグラス内に閉じ込められ、飲むたびに極上のアロマを楽しめます。 - お風呂上りの一杯
有無を言わさない至高の一杯。
お風呂上りは牛乳でもビールでもなくデュワーズ12年ミズナラのハイボールで贅沢にゴクゴクと…
いかがでしたでしょうか。
スコットランドで生まれ、日本の伝統的な木材で磨かれた「デュワーズ 12年 ミズナラ」。
異なる文化が手を取り合うことで生まれたその深い味わいは、どこか私たちが家族や周囲と支え合いながら、毎日を紡いでいく日々の姿にも重なる気がします。
毎日、仕事や育児に全力投球していると、自分のことはどうしても後回しになりがちです。
でも、一日の終わりにこのグラスを傾け、白檀のような香りに包まれる時間だけは、自分自身をたっぷりと労ってあげてください。
あなたの至福の夜が、心地よいミズナラの香りと、深い安らぎに包まれますように。
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