みなさん、こんにちは、管理人のRです。
「ほのぼの育児たまにウイスキー」ウイスキーコラム
日々、育児に奮闘するパパ・ママの皆さん、お疲れ様です。
子供たちが寝静まった後、ようやく訪れる自分だけの時間。
静まり返ったリビングで、あえて少しクセのある一杯を嗜みながら、一日の疲れをリセットする。
その刺激的なひとときが、明日への気力を奮い立たせてくれますよね。
私はハイボールメインでウイスキーを嗜んでいますので、ハイボール評価がメインになりますが悪しからず。
今回、書かせていただくのは、アイラ島の暴れん坊が魅せる「優しさ」と「複雑さ」の一本、〈アードベッグ アン・オー〉です。

■内容量:700ml
■アルコール度数:46.6%
■希望小売価格:7,800円前後
注:上記の希望小売価格は2026年1月19日時点の市場価格を参考にした目安です。
~アードベッグ アン・オー~
アードベッグ アン・オーはスコットランド・アイラ島の「アードベッグ蒸留所」が、2017年に約10年ぶりの定番ラインナップとして世に送り出したボトルです。
「アン・オー(An Oa)」という名は、アイラ島の南西部にある「オーの岬(Mull of Oa)」に由来しています。
この岬が激しい大西洋の荒波から蒸留所を守っているように、このウイスキーもアードベッグ特有の強烈なスモーキーさを持ちつつ、包み込むような円熟した甘みが共存しています。
~歴史~
アードベッグといえば、その強烈なピート香(正露丸のような独特の煙たさ)で「アードベギャン」と呼ばれる熱狂的なファンを抱える蒸留所です。
かつては閉鎖の危機に瀕したこともありましたが、現在は復活を遂げ、世界で最も崇拝される蒸留所の一つとなりました。
アン・オーは、アードベッグらしいスモーキーさを失わずに、より多様で深みのある「新しいアードベッグ」を象徴するボトルとして誕生しました。
~アードベッグ蒸留所~
アードベッグ蒸留所はアイラ島の南岸に位置し、海風の影響を強く受けます。
アン・オーの特徴は、その贅沢な「ギャザリング」の工程にあります。
・甘みの強い「ペドロヒメネス・シェリー樽」
・香ばしい「新樽(バージンオーク)」
・そして、王道の「バーボン樽」
この3つの異なる樽で熟成された原酒を、特製の「ギャザリング・バット(大桶)」でゆっくりと時間をかけて馴染ませることで、複雑かつシルクのような滑らかな口当たりを生み出しています。
~おすすめポイント(原酒)~
アン・オーのおすすめポイントは何といっても、「スモーキーさと甘美さの対比」です。
アードベッグ特有の力強い焚き火のようなピート香の裏に、シェリー樽由来のバタースコッチやドライフルーツ、さらには新樽由来のスパイシーさが潜んでいます。
46.6%という少し高めの度数が、その複雑な情報をボヤけさせることなく、力強く舌の上に届けてくれます。煙たさの中で甘みの楽園に出会えます。
~おすすめポイント(ハイボール)~
アードベッグ アン・オーのハイボールは、一言で言うと「究極の焚き火ハイボール」。
ソーダで割ることで、スモーキーな香りがパチパチと弾け、まるでキャンプファイヤーの傍らにいるような臨場感に包まれます。
驚くべきは、炭酸に負けない濃厚な甘み。
飲み口はドライで爽快なのに、後味にはバニラのような甘い余韻が長く漂います。
リッチで力強く、そしてどこか優しい。「今日は少しタフな一日だったな」という日の夜に、これほど心強い相棒はいません。
≪評価≫
※ハイボールでの飲用を基準としています。
- 香り:★★★★★
強烈なピート香の奥に、甘いトフィーや紅茶の葉、そして潮風の香り。
香りを嗅ぐだけで気分が切り替わります。 - 味わい:★★★★☆
厚みのあるボディ。
スモーキーな中にも、クリーミーな甘さとブラックペッパーのような刺激が交互にやってきます。 - 余韻:★★★★★
煙の余韻が長く、長く続きます。
最後にはナッツのような香ばしさが残り、贅沢な気分に浸れます。 - 価格帯:★★★☆☆
終売品なので価格の変動はありますが、8,000円弱と、日常のハイボールとしては少し贅沢品。
ですが、その満足度は価格を遥かに超えてきます。 - 総合点:★★★★★
アードベッグの良さを残しつつ、飲みやすさも備えた名作。
アイラウイスキーの新たな魅力を教えてくれる一本です。
~至高の嗜み方~
アン・オーのハイボールを最大限に楽しむなら、「1:3」の少し濃いめの設計がおすすめです。
強炭酸水を静かに注ぎ、あえてレモンなどの果実はいりません。
このウイスキー自体が持つ、シェリー樽由来のフルーティーさとピートの複雑さをそのまま味わってほしいからです。
一口飲めば、スモーキーな衝撃の後に、とろりとした甘みがやってくる。
この「強さと優しさのギャップ」が、育児で張り詰めた心をふんわりと解きほぐしてくれます。
もし何か合わせるなら、「カカオ分高めのチョコレート」を。
ハイボールの煙たさがチョコの甘みを引き立て、まさに至福のペアリングになります。
~アードベッグ:他ラインナップ紹介~
- アードベッグ 10年
ブランドの原点。最もピーティーで、ストレートな力強さを求めるならこれ。 - アードベッグ ウーガダール
シェリー樽由来の甘みとピートがさらに濃縮された、深淵な味わいの一本。 - アードベッグ コリーヴレッカン
「アイラの渦潮」の名を冠する、スパイシーで暴力的とも言えるほどパワフルな個性派。
~ボトルで購入した人だけが味わえる贅沢~
アードベッグ アン・オーのボトルは、ブランドカラーである深いグリーンの瓶に、アイラの岬をイメージした洗練されたデザインが施されています。
ボトルを棚から取り出すときのズッシリとした重み、そして抜栓した瞬間に部屋中に広がる「アードベッグの香り」。これは缶では絶対に味わえない、ボトルを所有した人だけの特権です。
また、このアン・オーは時間が経つにつれて煙たさが落ち着き、甘みが前面に出てくる傾向があります。毎日少しずつ、その変化を愛でるのも家飲みの醍醐味ですよね。
~総評~
「アードベッグ アン・オー」は、アイラの荒々しい自然と、計算し尽くされた熟成技術が融合した芸術品です。
「アードベッグは癖が強すぎて……」と敬遠していた方にこそ、ぜひ飲んでいただきたい。アン・オーが持つ「マリッジ(結婚)」の妙が、ピートの角を丸くし、驚くほど多層的な世界を見せてくれます。
育児というハードな日々の中で、自分をリセットするための「強めの刺激」と、自分を甘やかすための「リッチな甘み」。その両方を一杯に詰め込んだのが、このボトルです。
あなたの至福の夜を、より深く、よりドラマチックに彩ってくれること間違いなしの一本。
終売品のため、今後価格が高騰していくこと間違いなし。
今夜、あなたも「オーの岬」へ旅してみませんか?
価格:7899円 |

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